ハッピナブログ

ハッピナ

大儀であった!(スギモトイサオ)

生きてれば色々ありますね。
ただ言えることは、生きていたらドーナツ屋で再び会いましょう。
ていう。しかしその後幸せになったと聞く。いいなそれは、なんだか涙が出るな。
でっていう。
ということで僕です。
近頃、仕事の勉強のいっかんで花の慶次を読破してみたんですが、
一個だけどうしても意味がわからないエピソードがあります。
それは、慶次の親友だった奥村スケエモンの妹が慶次に惚れて、
でも慶次には利家の嫁であるお松しか見えてないので、
その本心を確かめるべく、お松になりすました手紙を送って慶次を呼び出すという話。
その後その手紙を利家に仕えている忍者・四井主馬が
慶次とお松の不義密通の証拠として利家に届け、慶次を処刑しようとするのですが、
それが、意味がわからないんです。
例えば主馬が利家に敵対する家の忍者ならわかりますが、
自分の殿様である利家の嫁の不義密通なんかが公になればそれだけで藩の名が落ちるし、
少なくとも劇中では秀吉のお気に入りとなっている慶次を
そんなことで殺してしまったら、それを口実に秀吉に藩の取り潰しをくらうかもしれません。
少なくともこのことで前田家は誰一人得をしません。
いくら慶次に恨みがあるからといって、主馬は前田家に仕える身なのに
あまりにも行動が軽はずみすぎます。
そして全てが完結していないまま、物語次の佐渡攻めに話が移ってしまうので、
この部分を何度読み返しても納得がいきません。
そもそも前田慶次という人はあまり研究が進んでおらず、
その年齢の推測も大きな幅があります。秀吉のたった三つぐらい下だったという話もあり、
漫画ではずっと青年の姿ですが、スケエモンとはこの時点で20歳以上離れています。
そんな二人が本当に親友になれたかすら疑わしいです。
みたいなことを史実と創作物を見比べながら読んでみるのも、また楽しいものですね。